訪問診療への想い

当院では、病気や怪我で寝たきりの状態になってしまったり、何らかの理由でクリニックに通院することが難しくなった患者さんが、ご自宅であってもこれまでのように医療を受けて頂けるような体制を整えています。通える間は診て、通えなくなったら診ないのではなく、往診や訪問診療に伺うことで、その方の一生を通じて診療を継続していきたいと考えています。
在宅医療を行うにあたっては、患者様を囲む環境のあらゆる情報を共有することを心がけています。ご家庭の情報をきちんと把握することで何かあった時にご家族の方に連絡が繋がりやすく、日々の生活を踏まえた診療に繋げることが可能です。また在宅医療の他にも、訪問看護や訪問リハビリテーションなどの看護・介護側の提供資源もうまく活用しながら、患者さんやご家族が安心できるオーダーメイドで安心な医療を「ご家庭」で実現します。「医療を通じて患者様の生活に寄り添う」そんな訪問診療を目指しています。

当院からのメッセージ

病院で最後を迎えることが主流になり、自宅に医師が訪問したり、最後を看取るといった機会が減り、いつしか「医療」と「生活」の間には隔りが生まれるようになってきました。「自分は精一杯生きた。本当に充実した人生だった。」そんな満足感を感じながら最愛の家族と人生の最期を迎えることができる人はどれくらいるでしょうか。「最期の迎え方」は人にとって、とても重要なことだとは思いませんか。人生を全うするための方法として在宅医療があることを、是非多くの方々に知って頂きたいです。長年東広島で生活してきた私にとって、この場所で在宅診療に取り組むことは、地域への恩返しと考えています。

訪問診療に関するQ&A

• Q訪問診療を希望する場合どうしたらよいの？

  かかりつけの病院がある方は、まずはそちらで相談してみてください。
  在宅医療に取り組んでいない場合、在宅医療を行っている施設へ橋渡しを担ってくれるはずです。当院の在宅医療の患者さんも外来から移行した方ばかりではなく、他院からの紹介の患者さんもおられます。かかりつけ医がいない場合は、直接当院へご連絡下さい。現在入院中で、退院後より在宅医療を希望される場合は、まずは病院内の入退院支援センター、又は地域連携室へ相談ください。

• Q在宅医療の対象は？

  ご自宅で医療を受ける希望のある方すべてです。対象となる疾患も特に制限は設けていませんが、一部の特殊な治療（CARTなど）が継続的に必要な方は、対応が難しい場合もございますので、一度ご相談下さい。当院では様々な疾患の患者様を看取りも含めてサポートさせて頂きます。